-02 CEO 白石陽介特別インタビュー

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お金配りやベーシックインカム実験などの個人的なプロジェクトの集大成としてFintech領域へ乗り出した前澤友作。
Fintechのプロとして前澤友作の呼びかけに応じた白石陽介の「お金の課題」とペイメント事業への想いを聞く。

「Fintechのプロ」として前澤の呼びかけに手をあげたときの考えを教えてください。


私はこれまで複数の決済プロダクト(PayPay,Yahoo!マネー等)の立ち上げに関わってきました。そのため、Fintech業界において決済サービスがレッドオーシャン化している事はよく理解しているつもりです。
しかし「お金を配りおじさん」こと前澤さんが、単に既存の決済事業の焼き直しをするとは思えない。考えれば考えるほど、何をしようとしているのかが気になり、是非話を聞いてみたいと思ったのがきっかけです。
同時に、敢えてこのタイミングで決済事業をやるとしたらどういうものがあるかを自問すると、まだまだこの領域で考える余地があることに気がつきました。

考える余地とは?

これまではお金というと、「使うものや貯めるもの」というイメージだったと思います。しかし、前澤さんがされているBI(ベーシックインカム)の実験やお金配りという視点で改めてお金を考えてみると、「お金の循環」というキーワードが浮かびました。
お金の循環をテーマにいくつかの仮説をたてることで、もしかしたらこれまで自分がやってきたことが生かせるかもしれない、コンシューマペイメントの世界で新しいサービスを創ることができるのではないか、と一人で盛り上がっていました(笑)

shiraishi

ARIGATOBANKについて教えてください。


BANKという名前ですが銀行ではありません。
もちろんお金に関わるサービスを提供する会社ですが、現金を扱う銀行に対して、私達は思いの媒介としてのお金を扱う新しいBANKです。ARIGATOという気持ちを扱うBANK。ゆえにARIGATOBANKです。
もちろんこれは前澤さんの「お金はありがとうを代弁するもの」という哲学に基づいたものになります。 こういったこれまでとは異なる視点で、お金に関わる課題を解決していきたいと考えています。

機能としてのお金、気持ちとしてのお金とは?

これまでのお金は欲しいものを得るために使われてきましたが、ARIGATOBANKにおいてはお金は贈るものでもあり、必要としている人のために使われるものという社会の価値変容をともなったサービスをつくっていきたいと考えています。
究極的な目標として「お金に困る人をゼロをにする」を掲げています。

maezawa

「お金に困る人をゼロにする」とは?


途方もない壮大な挑戦です。しかし不可能だとは思っていません。現在は、お金に困っている人にお金を直接届ける手段が存在しないというのが一つの課題だと感じています。
親が子供にお金をわたすように、直接手渡しすることができれば簡単なのですが、それはとても狭い範囲でしかできません。多くの人にお金を届ける為には、受けとる人も贈る人も多くの手続きや負担を必要としているのが実情です。
また贈る側としても相手がどんな人で、どれくらい困っているのか、そういった感情的な面もわからない。そういったものがわかりやすくなるようなサービスを作り、お金の循環や価値観そのものを変えていくことで、お金に困る人をゼロに近づける土壌になると考えています。
前澤さんのお金配りもARIGATOBANKを通すことで、よりスムースにお金を必要とする人に届けられると思います。

shiraishi_maezawa
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